JALの国内線に普通運賃の50%OFFで乗ることができる、JALの株主優待割引。
ANAの株主優待と制度はほとんど同じですが、利用方法がちょっと違います。

先日、2022年9月権利確定分の株主優待が届きました。
「JALの株主じゃないけど?」という人でも大丈夫。
購入日まででに「JAL株主優待券」を入手できれば、株主優待割引を利用できますよ。
JALの株主優待割引運賃についてです。
この記事で紹介しているのは、2023年4月11日までの搭乗分の株主優待割引運賃についてです。
4月12日以降の新運賃での株主優待割引運賃の特徴については、こちらの記事にまとめています。
JAL株主優待割引運賃とは?JALの株主でなくても利用できる
JAL株主優待割引運賃とは、JAL国内線の割引運賃の1つ。
エコノミークラス、クラスJ、ファーストクラスのすべてに運賃設定があります。
- JAL国内線に普通運賃の半額で搭乗することができる
国際線では利用できない- エコノミークラス→株主割引運賃
- クラスJ→クラスJ株主割引運賃
- ファーストクラス→ファースクラス株主割引運賃
- 「株主割引券」(「JAL株主優待券」)が必要

JALの株主優待券の正式な名前は、「株主割引券」といいます。
このページでは「JAL株主優待券」と記載しますね。
JAL株主優待割引運賃は、JALの株主向けに発行されている「JAL株主優待券」を持っている人が利用できる運賃です。
株主優待割引き運賃1フライト分の予約につき、1枚必要です。
「JAL株主優待券」は、こんなカードタイプのもの。
クレジットカードより少し大きいサイズで、スクラッチが2つついています。

この「JAL株主優待券」を持っていれば利用できるので、実はJALの株主でなくても利用できます。
基本的な運賃ルールは、ANAの株主優待割引と同じです。
「JAL株主優待券」の有効期間。
株主優待券は有効期間があります。
有効期間=搭乗可能期間です。
有効期間中に飛行機に乗らないといけません。
予約・購入日ではないので注意です。
元々JALの株主優待券は1年間の有効期限だったのですが、ここ最近は1年半の有効期限です。
券の色 | 有効期限 |
---|---|
![]() 茶色 | 2021年6月1日~2022年11月30日 |
![]() オレンジ | 2022年6月1日~2023年11月30日 |
![]() ピンク | 2022年12月1日~2024年5月31日 |
コロナの影響で期限延長しない代わりに、あらかじめ期限が長い株主優待券を発行するよ、という感じのようです。
株主優待割引を使うメリット・デメリット
株主優待割引を使うメリット・デメリットを挙げてみましょう。
この記事で紹介しているのは、2023年4月11日までの搭乗分の株主優待割引運賃についてです。
4月12日以降の新運賃での株主優待割引運賃の特徴については、こちらの記事にまとめています。
メリットはなんと言っても自由度が高い。FOPもたまりやすい
普通運賃の半額というと、先得や特便運賃の方が安いことがありますが、
- 空席があればいつでも普通運賃の半額。当日でもOK
- 予約便の出発まで変更が何度でも無料でOK
払戻手数料440円でキャンセルできる - タッチ&ゴーが使える
- マイル・フライオンポイントの加算率がよい
- 株主割引運賃→75%
- クラスJ株主割引運賃→85%
- ファーストクラス株主割引運賃→125%
というのが「株主優待割引運賃」の強みです。
予定変更が多くなりそうなときに便利で、セール運賃が高い年末年始やお盆ときにお得に飛行機に乗れます。
普通の時はあまりないと思いますが、急に飛行機に乗らなければいけない!という時でも、席が空いていれば、割引運賃で乗れます。
また、JGC修行をするときに使い勝手がいい運賃です。
特に、長距離路線×ファーストクラスは、JGCのフライオンポイント修行と相性がいいです。
例えば、ある日の羽田ー那覇のファーストクラスで
獲得するフライトマイルとフライオンポイントを運賃ごとに比べてみると、
運賃 | 料金 | フライトマイル | フライオンポイント |
---|---|---|---|
普通運賃 | \55,010 | 1,845マイル →単価 \29.8 | 3,552ポイント →単価 \15.5 |
特便1 | \49,910 | 1,538マイル →単価 \32.5 | 2,860ポイント →単価 \17.5 |
株主割引 | \31,710 | 1,538マイル →単価 \20.6 | 2,860ポイント →単価 \11.1 |
株主割引がかなりコスパがいいです。
また、ある日の羽田ー那覇路線の株主優待割引運賃で、
獲得するフライトマイルとフライオンポイントを各予約クラスごとに比べてみると、
予約クラス | 料金 | フライトマイル | フライオンポイント |
---|---|---|---|
ファーストクラス | \31,710 | 1,538マイル →単価 \20.6 | 2,860ポイント →単価 \11.1 |
クラスJ | \24,710 | 1,045マイル →単価 \23.6 | 2,072ポイント →単価 \11.9 |
エコノミー | \23,710 | 923マイル →単価 \25.7 | 1,876ポイント →単価 \12.6 |
ファーストクラスが1番効率がよいです。
デメリット。座席数の制限と時期によっては割高
逆に株主優待割引のデメリットは、
- 株主優待割引の座席数が限られている
- 株主優待券が必要
- セール運賃より割高
- 遅くとも購入期限までにJAL株主優待券が必要
というところ。
特にファーストクラスは設定路線が少なく、確保が難しいです。
クラスJでも人気路線の土日や繁忙期だとなかなか予約がとれません。
JAL株主優待割引運賃の使い方
JALの株主優待割引運賃の使い方です。
- JALのWebサイトで株主優待割引運賃で予約・チケット購入する
- 購入期限までに発券コードを登録する
ポイントは、チケットの購入時には株主優待券が必要ということ。
予約時点では株主優待券はなくても大丈夫ですが、
遅くとも、「購入期限=予約日から3日以内」にJAL株主優待券を確保する必要があります。
ここは、ANAの株主優待券と使い方が異なるところです。
ANAの株主割引に慣れている人は要注意です。
JALのWebサイトで株主優待割引運賃で予約・チケット購入する
チケット予約・購入方法は、JAL Webサイトから購入する方法とほとんど変わりません。
JALのWebサイトで乗りたい日程・路線で検索をします。
検索結果から「株主割引」のチケットを選んで、予約・購入手続きを行います。
特にファーストクラスは人気で満席が多いです。
ファーストクラス・クラスJは設定されていない機材もあります。

その他の運賃同様、空席待ちすることもできます。
購入期限までに発券コードを登録する
いつものチケット購入と異なるのは、発券コードの登録作業が必要なところ。
購入期限は、予約日含めて3日以内。
予約してすぐリミットが来ます。
発券コードの登録は、予約詳細画面で登録します。
Webでチケット購入するときに必要なのは、「JAL株主優待券」 の上のスクラッチで隠れている方。
①発券用コードと書かれているすぐ下のスクラッチ部分を削ると、「発券コード」が出てきます。
スクラッチは削りすぎに注意!
強く削り過ぎると、発券コードの印字文字がえぐれてしまうことがあるので、ゆっくり削りましょう。
出てきたアルファベットと数字を、Webの発券用コード欄に入力します。

予約から時間が経っている場合は、
JALのWebサイトの「国内線 予約管理」から予約詳細画面を開くことができます。
「予約確認/購入/変更/取り消し」から、予約したチケットを開いて手続きしましょう。

搭乗はタッチ&ゴーが使える
株主優待割引でWeb購入したチケットは、他の運賃同様、タッチ&ゴーで搭乗できます。
ICカード機能が付いたJALマイレージカードを保安検査場や搭乗ゲート前の機械にかざせば、チェックインカウンターで紙のチケットを発券してもらわなくても飛行機に乗れます。

預け荷物がなければ、ちゃちゃっと乗れます
空港購入でもJAL株主優待割引は利用可能 ※2023年4月11日搭乗分まで
なかなかないと思いますが、空港でチケットを買うときもJAL株主優待割引は利用可能です。
空港でチケット購入した場合は、空港のチェックイン機から発券コードを登録します。
空港に「JAL株主優待券」を持って行きましょう。
ただし、チェックイン機での株主優待割引の適用は、2023年4月11日搭乗分で終了になります。
国内線新運賃導入に伴い、2023年4月12日以降の搭乗からは、空港チェックイン機での株主優待券での購入ができなくなり、Webサイトからのみの購入に限定されます。
あんまり空港購入をしていた人はいないと思いますが、Webサイトでの購入にも慣れておいた方がいいと思います。
払い戻しすると、新しく株主割引代替券発券用コードが発行される
1度登録した発券用コードは、無効になります。
払い戻しすると、使った株主優待番号の代わりに、「株主割引代替券発券用コード」が発行されます。
有効期間中に使う時には、この「株主割引代替券用コード」が必要になるので、この番号をしっかり保管しておきましょう。
JALの株主優待券を手に入れる方法
JALの株主優待券を手に入れる方法は、主に2つ。
- JALの株主になる
- ネットオークション・フリマ、金券ショップで買う
株主になって優待としてもらうか、株主優待券だけ購入するか、です。
JALの株主になる
まずは、JALの株主になる方法です。
JALの株主になるには、証券口座が必要です。
証券口座からJAL株を購入し、3月末・9月末までに100株以上保有していると、
保有株数に応じて株主優待券がもらえます。

3年以上の長期保有者は、さらに追加で株主優待券が配布されます。

JAL株主優待券は、5月と11月の2回届きます。
株価の変動にもよりますが、ここ半年ぐらいの値動きを見ると、
100株でだいたい22万~28万円程度です。
コストはかかりますが、株の配当金やその他の優待があるのがメリットです。
また、株主優待割引を使いたいと思ったときに、手元に株主優待券があるのは強いです。
ネットオークション、金券ショップで買う
証券口座を持っていない、株主になるのは面倒、という方は、「JAL株主優待券」だけ購入する方法もあります。
こちらも株価同様変動しますが、だいたい1枚 \1,500~3,000程度で取引されています。
よく見かけるのは、
- ヤフオク
- 街の金券ショップ
あたり。
私自身、ヤフオクや金券ショップで購入して利用したことがあります。
逆に株主になってからは、金券ショップでお譲りしたこともあります。
どちらの場合も、今までトラブルなく利用できています。
以前はメルカリでもよくJAL株主優待券を見かけたのですが、規約変更で出品禁止物になってしまい、購入・販売どちらもできなくなっています。
有効期限の近い「JAL株主優待券」は低コストで入手しやすい
購入する場合は、「JAL株主優待券」の有効期間に注意してください。
1年間有効なので、有効期間が5月末と11月末のものと2種類出回っています。
株主優待券の期限が近づくと、値段が安くなる傾向があります。
5月末、11月末の旅行だと、お得にゲットしやすいです。
まとめ
JALの株主優待割引についてでした。
JALの株主向けの優待サービスの一環ですが、「JAL株主優待券」を手に入れれば誰でも利用できる、JALの株主優待割引。
のが強みです。
難点は、
というところ。
以前は、ANAよりも株主優待券の流通量が少なく、取引価格を吟味していると、確保が難しい時期もありました。
最近は、コロナの影響で飛行機需要が落ち込んでいることもあり、株主優待券も安くなっていますし、欲しいと思ったときに手に入れやすくはなっているかなと思います。
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