実は、飛行機に乗ると支払っている旅客施設利用料。

特定の空港を利用すると、チケット料金にプラスして支払っています。
国内線旅客施設使用料(PFC)って何だろう?というお話です。
国内線旅客施設使用料(PFC)って何?
旅客施設利用料(PFC:Passenger Facility Charge)とは、空港のチェックインカウンターや保安検査場などの整備に利用することを目的として、空港の利用者から徴収している料金のこと。
空港の施設・設備を維持するために使われています。
最近だと、コロナの感染対策のための消毒や抗菌加工にも利用されています。
空港の利用者の中でも支払っているのは、飛行機に乗った人のみ。
飛行機のチケット1枚ごとにかかります。
飛行機に乗る人が空港に直接支払っている訳ではなく、チケットの購入代金の中に旅客施設利用料が含まれていて、航空会社や旅行会社が代理で空港に払ってくれています。

なので、航空券を買ったら、気づいていないうちに旅客施設利用料を支払っているという感じですね。
旅客施設利用料の徴収による負担はどれくらい?
国内線の旅客施設利用料はどれくらいかかるのかというと、まずチケット1枚について出発と到着の空港両方で発生します。
なので、飛行機に乗ったら、
- 出発空港の旅客施設利用料
- 到着空港の旅客施設利用料
を合算して徴収されます。
乗り継ぎの場合は、
- 出発空港の旅客施設利用料
- 乗り継ぎ空港の旅客施設利用料(到着分)
- 乗り継ぎ空港の旅客施設利用料(出発分)
- 到着空港の旅客施設利用料
と、乗り継ぎ空港の到着・出発分も加算されます。
また、旅客施設利用料は、空港ごと、徴収対象の人(大人・小人)で料金が異なります。
旅客施設利用料を徴収していない空港もあるので、その場合は加算なしです。

いくらぐらいかかってるんだろう?
空港に料金が異なる。各空港の国内線旅客施設利用料は?
各空港の国内線旅客施設利用料は、こちら。
だいたい小人料金は、大人料金の半額で設定されています。
空港名 | 大人(12歳以上) | 小人(満3歳以上12歳未満) |
---|---|---|
新千歳 | 270円 | 140円 |
仙台 | 230円 | 120円 |
成田 | 450円 | 220円 |
羽田 | 370円 | 180円 |
中部 | 440円 | 220円 |
伊丹 | 340円 | 170円 |
関西 | 440円 | 220円 |
北九州 | 100円 | 50円 |
福岡 | 110円 | 50円 |
那覇 | 240円 | 120円 |
私がよく使うのはセントレア。
実は国内空港の中でも、セントレアって旅客施設利用料が高いんですよね。
具体例で計算してみると、例えば、大人1人がセントレアー那覇の飛行機に乗ったら、
- 出発のセントレアの旅客施設利用料 440円
- 到着の那覇の旅客施設利用料 240円
で、旅客施設利用料が合計660円がかかります。
また、大人1人がセントレアー那覇ー羽田の飛行機に乗ったら、
- 出発のセントレアの旅客施設利用料 440円
- 乗り継ぎ・到着の那覇の旅客施設利用料 240円
- 乗り継ぎ・出発の那覇の旅客施設利用料 240円
- 到着の羽田の旅客施設利用料 370円
と、合計で1,290円かかります。
片道&直行便のチケット1人分ならたいしたことないですが、往復するならそれなり。
乗り継ぎ便で複数人分発券する場合だと費用がかさんできますね。
なので、この料金が値上げになると地味にダメージになります。
空港を整備するためのものなので致し方ないのですが。。
値上がりになる場合は、すぐに値上げ後の料金が適用になるわけではなく、
「●月●日以降発券分から適用」、「▲月▲日以降の搭乗分から適用」というように、すこし移行期間が設けられています。
ということで、PFCの値上がりニュースが出てしまった場合は、飛行機に乗る予定があるなら、早めの予約・購入がおすすめです。

現在、2空港で値上げが発表されています。
新千歳・仙台で10月30日発券以降分でPFC値上げ予定
PFCの値上げが予定されているのは、新千歳空港と仙台空港。
2022年10月30日発券分からPFCが値上げになります。
値上げ内容はこちら。
空港 | 値上げ前 2022年10月29日まで | 値上げ後 2022年10月30日以降 |
---|---|---|
新千歳空港 | 大人:270円 小人:140円 | 大人:370円 小人:180円 |
仙台空港 | 大人:230円 小人:120円 | 大人:290円 小人:150円 |
新千歳空港は、大人が100円、小人が40円値上がり。
仙台空港は、大人が60円、小人が30円値上がりします。
新千歳空港・仙台空港を利用予定の人は、2022年10月29日までにチケット購入・特典航空券を予約するのがおすすめです。
まとめ
国内線旅客施設使用料(PFC)についてでした。
チケット数や人数が多かったり、乗り継ぎが多い便だと地味に響いてくる旅客施設利用料。
ちなみに、JALの特典航空券も必要マイル数の増加が発表されています。
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