JALの国内線に普通運賃の50%OFFで乗ることができる、JALの株主優待割引。
ANAの株主優待と制度はほとんど同じですが、利用方法がちょっと違います。
先日、2024年9月末権利確定分の株主優待券が届きました。
やや一回り小さなカードになっています。
私は選んでないですが、JAL株主Webサイトでも株主優待券を受け取れるようになりました。
「JALの株主じゃないけど?」という人でも大丈夫。
購入日まででに「JAL株主優待券」を入手できれば、株主優待割引を利用できますよ。
JALの株主優待割引運賃についてです。
この記事で紹介しているのは、2023年4月12日からの搭乗分の株主優待割引運賃についてです。
もう利用できませんが、4月11日以前の旧運賃との株主優待割引運賃の特徴については、こちらの記事にまとめています。
JAL株主優待割引運賃とは?JALの株主でなくても利用できる
JAL株主優待割引運賃とは、JAL国内線の割引運賃の1つ。
エコノミークラス、クラスJ、ファーストクラスのすべてで利用できます。
- JAL国内線に普通運賃の半額で搭乗することができる
国際線では利用できない - 「株主割引券」(「JAL株主優待券」)が必要
- ディスカウントは、小児割引のみ適用OK
JALの株主優待券の正式な名前は、「株主割引券」といいます。
このページでは「JAL株主優待券」と記載しますね。
JAL株主優待割引運賃は、JALの株主向けに発行されている「JAL株主優待券」を持っている人が利用できる運賃です。
株主優待割引き運賃1フライト分の予約につき、JAL株主優待券1枚必要になります。
JAL株主優待券(株主割引券)とは?
「JAL株主優待券」は、こんなカードタイプのもの。
クレジットカードより少し大きいサイズで、スクラッチがついています。
株主優待割引適用のチケット購入方法が、Web購入と空港の発券機→Webのみに変わったので、スクラッチも2023年5月送付分までは2箇所、2023年11月送付分からは1箇所になっています。
また、2024年11月発行分からは、1周りサイズが小さくなりました。
この「JAL株主優待券」を持っていれば利用できるので、実はJALの株主でなくても利用できます。
基本的な運賃ルールは、ANAの株主優待割引と同じです
「JAL株主優待券」の有効期間。
株主優待券は、有効期間があります。
有効期間=搭乗可能期間です
株主優待券の有効期間中に飛行機に乗らないといけません。
予約・購入できる期限ではないので注意です。
JAL株主優待券 | 券の色 | 有効期限 |
---|---|---|
茶色 | 2023年6月1日~2024年11月30日 | |
緑 | 2023年12月1日~2025年5月31日 | |
灰色 | 2024年6月1日~2025年11月30日 | |
オレンジ色 | 2024年12月1日~2026年5月31日 |
元々JALの株主優待券は1年間の有効期限だったのですが、コロナ以降は1年半の有効期限です。
コロナの影響で期限延長しない代わりに、あらかじめ期限が長い株主優待券を発行するよ、という感じなのかなぁと思います。
ちなみに、ANAの株主優待券の有効期限は1年間です
2024年11月発行分からは、株主優待券はWeb受取も可能に。コード入力式
これまでずっと、JALの株主優待券は紙の券でしたが、2024年11月発行分からは、Webでも受取できるようになります。
Webで受け取るには、
- JAL株主専用サイトに会員登録
- JALマイレージ番号の登録
- Web受取を「希望する」設定にする
の3ステップが必要です。
株主優待券の配布時期になると、Web受取の場合はJAL株主専用サイトで「発券用コード」が通知されます。
株主優待券を使うには、このの「発券用コード」を入力してチケット予約をします。
そのため、株主本人以外で家族や友人が1人でフライトするときに使う場合には、株主優待券をWeb受取するとややめんどくさいかなと思います。
従来通り、紙での受取も継続します
株主専用サイトで「Web受取を希望しない」に設定すれば、紙の株主優待券が郵送されてきます。
Web受取を希望しない場合は、JALマイレージ番号は登録は必須ではないです。
が、株主向けのLife Status Pointを受け取る場合にはJALマイレージ番号登録必須です。
JALマイレージ番号登録のほかにも、株式の一定期間・一定数保有や株主総会への議決権行使など条件があります。
株主優待割引を使うメリット・デメリット
株主優待割引を使うメリット・デメリットを挙げてみましょう。
この記事で紹介しているのは、2023年4月12日以降搭乗分の株主優待割引運賃についてです。
4月11日以降の旧運賃での株主優待割引運賃との比較については、こちらの記事にまとめています。
メリットはなんと言っても自由度が高い。FOPもたまりやすい
普通運賃の半額というと、先得や特便運賃の方が安いことがありますが、
というのが、「株主優待割引運賃」の強みです。
特に予約変更が発生しそうなときに、株主優待割引は便利。
また、セール運賃が高い年末年始やお盆ときでも、普通運賃の50%OFFとお得に飛行機に乗れます。
あまりないかもしれませんが、「急に飛行機に乗らなければいけない!」という時でも、席が空いていれば、搭乗日当日でも割引運賃で乗れます。
また、FOPを稼ぐのにも使い勝手がいい運賃です。
2024年からJALのステイタスプログラムに刷新があり、JGCの入会のための修行には不向きな運賃になってしまいましたが、1年限定のFLYONステイタス獲得修行には、株主優待割引はまだまだ有効な運賃です。
特に、長距離路線×ファーストクラスは、がっつりFOPを稼げる手段です。
例えば、搭乗1週間前くらいの日程で、羽田ー那覇のファーストクラスで獲得するフライトマイルとフライオンポイントを運賃ごとに比べてみました。
運賃 | 料金 | フライトマイル | フライオンポイント |
---|---|---|---|
フレックス | \65,730 | 1,845マイル →単価 \35.6 | 3,352ポイント →単価 \19.6 |
セイバー | \53,520 | 1,538マイル →単価 \34.7 | 2,660ポイント →単価 \20.1 |
株主割引 | \33,170 | 1,845マイル →単価 \17.9 | 3,152ポイント →単価 \10.5 |
新運賃になって、株主割引のマイル積算率がアップしたので、株主割引がかなりコスパがいいです。
また、同じ日の羽田ー那覇路線の株主優待割引運賃で、獲得するフライトマイルとフライオンポイントを各予約クラスごとに比べてみました。
予約クラス | 料金 | フライトマイル | フライオンポイント |
---|---|---|---|
ファーストクラス | \33,170 | 1,538マイル →単価 \17.9 | 2,860ポイント →単価 \10.5 |
クラスJ | \28,220 | 1,353マイル →単価 \20.8 | 2,364ポイント →単価 \11.9 |
エコノミー | \24,425 | 1,230マイル →単価 \19.9 | 2,168ポイント →単価 \11.3 |
エコノミー・クラスJも、新運賃になってマイル積算率が上がったため、旧運賃よりも効率がよくなっている場合が多いです。
ただ、積算率がファーストクラスが150%とかなり高く設定されているので、価格差を考慮すると1番効率がよくなります。
デメリット。座席数の制限と時期によっては割高
便利でマイルも稼ぎやすい株主優待ですが、デメリットもあります。
株主優待割引のデメリットは、
というところ。
1番の難点は、座席数。
特にファーストクラスは設定路線が少なく、キャンセル待ちもできないため、確保が難しいです。
クラスJでも人気路線の土日や繁忙期だとなかなか予約がとれません。
また、フレックス運賃を基準に50%OFFになるので、タイムセールなどのプロモーション運賃や搭乗日が先の日程のスペシャルセイバー運賃と比べると、値段は高くなることが多いです。
乗る日程や空席状況、マイル・FOPをためたいかどうかで、運賃を選ぶのがいいと思います。
JAL株主優待割引運賃の使い方
JALの株主優待割引運賃の使い方です。
- JALのWebサイトで株主優待割引運賃で予約・チケット購入する
- 購入期限までに発券コードを登録する
ポイントは、チケットの購入時には株主優待券が必要ということ。
予約時点では株主優待券はなくても大丈夫ですが、
遅くとも、「購入期限=予約日から3日以内」にJAL株主優待券を確保する必要があります。
株主優待券確保の目処がたたないと、運賃購入ができないということですね
ここは、ANAの株主優待券と使い方が異なるところです。
ANAの株主割引に慣れている人は要注意です。
JALのWebサイトで株主優待割引運賃で予約・チケット購入する
株主優待割引でのチケット予約・購入方法は、通常の購入操作に加えて、プラス1操作必要になります。
「対象者限定割引」で「株主優待割引」を指定する必要があります。
JALのWebサイトやアプリで空席検索します。
乗りたい日程・路線・クラスを入力した後、「対象者限定割引」の欄を押します。
「対象者限定割引」の選択画面で、「株主割引」を選んで、[確定]ボタンを押します。
[検索]ボタンを押すと、
検索結果から「株主割引」のチケットを選んで、予約・購入手続きを行います。
結構午前出発便は、株主優待は埋まっていますね。
小児割引を適用する場合は、人数選択で指定する
小児割引を適用する場合は、「人数選択」で小児を入れて空席検索します。
大人1人と小児1人で検索した例です。
人数選択で、「大人1、小児1」と選んで[確定]ボタンを押してから、予約検索します。
検索結果画面だと、一見大人のみで検索した結果と変わりませんが、気にせずそのまま乗りたい便を選びます。
便の指定をすると、旅程の確認画面に移ります。
この確認画面では、株主割引運賃に小児割引が適用されていることが分かります。
購入期限までに発券コードを登録する
株主優待割引以外のチケット購入と異なるのは、発券コードの登録作業が必要なところ。
購入期限は、予約日含めて3日以内。
予約してすぐリミットが来ます。
発券コードの登録は、予約詳細画面で登録します。
Webでチケット購入するときに必要なのは、「発券用コード」。
アルファベットと数字で構成されているランダムパスワードです。
紙の株主優待券の場合は、「JAL株主優待券」 の上のスクラッチで隠れている方。
①発券用コードと書かれているすぐ下のスクラッチ部分を削ると、「発券用コード」が出てきます。
スクラッチは削りすぎに注意!
強く削り過ぎると、発券コードの印字文字がえぐれてしまうことがあるので、ゆっくり削りましょう
Web受け取りの場合は、JALの株主Webサイトで「発券用コード」を確認します。
用意した「発券用コード」をWebの「発券用コード」欄に入力します。
予約から時間が経っている場合は、
JALのWebサイトの「国内線 予約管理」から予約詳細画面を開くことができます。
「予約確認/購入/変更/取り消し」から、予約したチケットを開いて手続きしましょう。
搭乗はタッチ&ゴーが使える
株主優待割引でWeb購入したチケットは、他の運賃同様、タッチ&ゴーで搭乗できます。
座席指定済みでJALのアプリやICカード機能が付いたJALマイレージカードを保安検査場や搭乗ゲート前の機械にかざせば、チェックインカウンターで紙のチケットを発券してもらわなくても飛行機に乗れます。
預け荷物がなければ、ちゃちゃっと乗れます
払い戻しすると、新しく株主割引代替券発券用コードが発行される
1度登録した発券用コードは、無効になります。
払い戻しすると、使った株主優待番号の代わりに、「株主割引代替券発券用コード」が発行されます。
有効期間中に使う時には、この「株主割引代替券用コード」が必要になるので、この番号をしっかり保管しておきましょう。
JALの株主優待券を手に入れる方法
JALの株主優待券を手に入れる方法は、主に2つ。
- JALの株主になる
- ネットオークション・フリマ、金券ショップで買う
株主になって優待としてもらうか、株主優待券だけ購入するかですね
JALの株主になる
まずは、「JALの株主になる方法」です。
JALの株主になるには、株の売買用の証券口座と株取得のための資金が必要です。
証券口座からJAL株を購入し、3月末・9月末までに100株以上保有していると、
保有株数に応じて株主優待券がもらえます。
3年以上の長期保有者は、さらに追加で株主優待券が配布されます。
JAL株主優待券は、5月と11月の2回届きます。
株価の変動にもよりますが、ここ半年ぐらいの値動きを見ると、
100株でだいたい22万~28万円程度です。
コストはかかりますが、株の配当金やその他の優待があるのがメリットです。
また、株主優待割引を使いたいと思ったときに、手元に株主優待券があるのは強いです。
ネットオークション、金券ショップで買う
証券口座を持っていない、株主になるのは面倒、という方は、「JAL株主優待券」だけ購入する方法もあります。
こちらも株価同様変動しますが、だいたい1枚 \1,500~3,000程度で取引されています。
よく見かけるのは、
- ヤフオク
- 街の金券ショップ
あたり。
私自身、ヤフオクや金券ショップで購入して利用したことがあります。
逆に株主になってからは、金券ショップでお譲りしたこともあります。
どちらの場合も、今までトラブルなく利用できています。
以前はメルカリでもよくJAL株主優待券を見かけたのですが、規約変更で出品禁止物になってしまい、購入・販売どちらもできなくなっています。
有効期限の近い「JAL株主優待券」は低コストで入手しやすい
購入する場合は、「JAL株主優待券」の有効期間に注意してください。
1年間有効なので、有効期間が5月末と11月末のものと2種類出回っています。
株主優待券の期限が近づくと、値段が安くなる傾向があります。
5月末、11月末の旅行だと、お得にゲットしやすいです。
まとめ
JALの株主優待割引についてでした。
JALの株主向けの優待サービスの一環ですが、「JAL株主優待券」を手に入れれば誰でも利用できる、JALの株主優待割引。
のが強みです。
難点は、
というところ。
以前は、ANAよりも株主優待券の流通量が少なく、取引価格を吟味していると、確保が難しい時期もありました。
最近は、株主優待券も安くなっていますし、欲しいと思ったときに手に入れやすくはなっているかなと思います。
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