JALがもろもろ運賃変更や特典航空券のルール変更を発表。
運賃はシンプルにわかりやすい料金スタイル、ということなんですがどうなんでしょう?

料金スタイルはそうなのですが、個人的にはお金がわかりにくくなりました。
というわけで、JALの新運賃の主な変更点や感想についてです。
まだざっと見ただけで、見落としや見間違い、内容理解が追いついていない部分もあると思うので、随時追記・訂正していこうと思います。
JALの新料金体系は、2023年4月12日搭乗分から。2022年5月17日から予約開始。
2022年2月10日にJALが国内線の新料金体系が発表。
- 2023年4月11日で現行の運賃制度は廃止
- 2023年4月12日搭乗分新運賃で販売
- 2022年5月17日から予約開始
となっています。

変わりすぎて、正直わけわかめ状態です
変更前後の運賃制度はこちら。
主要運賃だけ見ると、フレックス・セイバー・スペシャルセイバーの3つということでわかりやすくなったと思うんですが、全体で見るとそんなにすっきりはしていません。


むしろ今までの普通運賃、特便、先得という3種類とその他の運賃と捉えていたので、個人的にはそんなにわかりにくいと思っていなかったのですが、、
もろもろ変更になりました。
新料金体系に合わせて、フライトマイルも変更になっているので、そちらも気になりますね。
主な変更点は?よくなったところ・悪くなったところは?
ざーっと見てみて、大きく変わった部分や変更について、感想を交えつつ見ていきたいと思います。
メイン運賃は3種類に集約。運賃コンセプトはあまり変わらない

まず変更点として全面に出ている、メインの運賃の変更について。
- 普通運賃→フレックス
- 特便シリーズ→セイバー
- 先得シリーズ→スペシャルセイバー
に変更なります。
セイバーとスペシャルセイバーは、残席数に基づく変動運賃制を採用しています。
ここも変わらないですね。


早めの予約がお得なスペシャルセイバー(現・先得)、
直近の予約でもお得なセイバー(現・特便)
というコンセプトは変わらないと思います。
払い戻し手数料が廃止は改善。取消手数料は増減あり
チケットをキャンセルするときにかかる手数料は変わっています。
予約をキャンセルする際は、これまで搭乗日からキャンセル日までの期間を元に、払い戻し手数料と取消手数料がかかっていました。
- 払い戻し手数料440円は廃止
- 取消手数料は、見直し
ということで、よくなった部分と悪くなった部分とあります。
まず、払い戻し手数料がなくなった部分は改善ですね。
現新の運賃で同じ体系の運賃の払い戻し手数料・取消手数料を比べてみました。
青字の部分が、より有利な部分です。

現・普通運賃(新・フレックス)は払い戻し手数料がなくなった分、改善されています。
現・特便(新・セイバー)と現先得(新・スペシャルセイバー)は、ほぼ変わらず。
往復セイバーは、割引の適用範囲が広がった分、手数料がアップしてしまっています。
例えば、セイバーとスペシャルセイバーのチケットを予約をするとして、
・別々に予約すると、セイバー分は出発前に5%でOK。
スペシャルセイバー分は出発日55日以上前までは5%でOK。
・往復セイバーを適用すると、取消手数料が購入長後から50%かかることになります。
往復セイバーの割引率が5%なので、スペシャルセイバー同士の往復や、54日を切ったセイバーとスペシャルセイバーという使い方になるのかなと思います。
小児割引、障害者割引・介護帰省割引は運賃廃止・ディスカウント形式に。
まず、小児割引、障害者割引、介護帰省割引の運賃の変更です。
運賃自体が廃止され、ベースとなる運賃から料金が割引になるディスカウント方式に変わります。

基本的なディスカウント率は、
- 小児割引:ベースの25%OFF
- 障害者割引:ベースの20%OFF
- 介護帰省割引:ベースの10%OFF
となっています。
ディスカウントベースにならない運賃は、JALカード割引、ビジネスフレックス、スカイメイト、離島運賃です。
割引率とベースになる運賃はこちら。
運賃 | 小児割引 | 障害者割引 | 介護帰省割引 |
---|---|---|---|
フレックス | 25%OFF | 20%OFF | 10%OFF |
往復セイバー | 25%OFF | 20%OFF | 10%OFF |
セイバー | 25%OFF | 20%OFF | 10%OFF |
スペシャルセイバー | 25%OFF | 20%OFF | 10%OFF |
プロモーション | 25%OFF | 20%OFF | 10%OFF |
株主割引 | 50%OFF | × | × |
特定路線離島割引 | 50%OFF | × | × |
小児割引のみ、株主割引と特定路線離島割引が適用されます。
セール料金から割引できるようになるのは改善
よくなったところは、セール運賃から割引が適用できるようになったこと。

現先得のセイバーや、新運賃のプロモーションでも適用できるのは大きいと思います。
普通運賃(フレックス)基準では割引率ダウンしたのは改悪。予約変更ルール・座席確保が厳しくなる可能性も
悪くなったところは、現普通運賃(フレックス運賃)ベースで見ると割引率が下がっていること。
普通小児運賃は、普通大人運賃の50%割引に設定されていました。
また、障害者割引・介護割引も30~35%割引程度に設定されていました。
どれもディスカウント式で設定されている割引率よりも、現行の割引運賃の方が割引率が高いです。
フレックス以外の運賃を選べばいいのかもしれませんが、その場合、予約変更や払い戻しに制限がかかるんじゃないのかなと思います。
元々、障害者割引・介護割引は、予約変更OK、飛行機の出発前なら払戻手数料440円で取消手数料なしでOKの運賃でした。
また、障害者割引・介護帰省割引は、別枠で運賃設定があったため、直前でも予約できることがありました
今後は、ベースとなる運賃の席数の中に組み込まれると思うので、急遽飛行機に乗らないと行けなくなったときに、空席がない、という事態があるかもしれません。
このあたりは、ディスカウント方式の詳細が出てから再度チェックしたいなと思います。
おともdeマイルが廃止に。予約するなら、お早めに
おともdeマイルが廃止になります。
10,000マイルで往復する人と同じ旅程で移動する同伴者は、割引き運賃で予約できるという運賃です。
特典航空券よりもマイルを少なく発券できて、便利な運賃だったのですが、廃止になりました。
これは純粋に改悪だなと思います。
運賃の利用期限が2022年4月12日となっているのですが、予約はいつまでOKかは不明です。
新運賃での予約が開始する5月12日までが安全かなと思います。
オープン券の廃止
どちらかというと改悪かなと思います。
オープン券は、搭乗区間のみ指定予約して、搭乗便の予約はせずに購入できる航空券のこと。
往復でチケットをとっておくけれど、いつ戻るか分からないからとりあえず枠だけ抑えておきたいという時に使えます。
私も現・JALビジネスきっぷ(新JALカード割)で、オープン予約を使ったことがあります。
便利だったんですが、空予約をなくしたいということなのかもしれませんね。
現行の運賃でオープン券対象の運賃は、全て予約変更OKの便。

なので、仮で便予約して、都合が悪くなったら変更して、という使い方をすれば、オープン券相当の使い方はできそうです。
予約変更忘れに要注意ですね。
まとめ
JALの新運賃の主な変更点や感想についてです。
割引運賃をなくすわけではないという発表がありましたが、どうなんでしょう?
実際の料金を見てからでないとなんともですが、全体的には高くなるような気がしています。
早く予約すればお得というのは以前と変わらず、往復予約・通し航空券での予約率を増やしたいのかなという印象です。
JALが2月10日に発表した、2023年4月12日搭乗分からの国内線特典航空券のルール変更についてはこちらの記事にまとめています。
マイレージについてや、予約方法の変更点などはまた別で記事にしようと思います。
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