JALが国内線の新運賃を発表。主な変更点や感想。 | 今日もどこかに旅したい

JALが国内線の新運賃が2023年4月12日からスタート。主な変更点や感想。

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JALがもろもろ運賃変更や特典航空券のルール変更を発表。

運賃はシンプルにわかりやすい料金スタイル、ということなんですがどうなんでしょう?

料金スタイルはそうなのですが、個人的にはわかりにくくなりました。
でも、きっと慣れの問題なんでしょうね。

というわけで、JALの新運賃の主な変更点や感想についてです。

旧運賃:2023年4月11日までの搭乗分
新運賃:2023年4月12日以降の搭乗分
で適用される運賃として記載していきます。

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JALの新料金体系は、2023年4月12日搭乗分からスタート。主な変更点は?よくなったところ・悪くなったところは?

2022年2月10日にJALが国内線の新料金体系が発表。

  • 2023年4月11日で旧・運賃制度は廃止
  • 2023年4月12日搭乗分新運賃で販売
  • 2022年5月17日から予約開始

となっています。

既に新運賃で販売中・搭乗スタートしています。

旧運賃:2023年4月11日までの搭乗分
新運賃:2023年4月12日以降の搭乗分
で適用される運賃として記載していきます。

変更前後の運賃制度はこちら。

主要運賃だけ見ると、「フレックス」・「セイバー」・「スペシャルセイバー」の3つということでわかりやすくなったと思うんですが、全体で見るとそんなにすっきりはしていません。

JAL主要運賃の変更前後

むしろ今まで「旧・普通運賃」、「旧・特便」、「旧・先得」という3種類とその他の運賃と捉えていたので、個人的にはそんなにわかりにくいと思っていなかったのですが、、もろもろ変更になりました。

その他の割引運賃も統廃合があります。

JALのその他の運賃変更前後

割引運賃からディスカウントに変わったり、運賃自体廃止になったりと、こちらは大きな変更です。

新料金体系に合わせて、フライトマイルも変更になっているので、そちらも気になりますね。

ざーっと見てみて、大きく変わった部分や変更について、感想を交えつつ見ていきたいと思います。

一部、新運賃体制で運用開始されて、使ってみた感想を追記しました。

メイン運賃は3種類に集約。運賃コンセプトはあまり変わらない

まず変更点として全面に出ている、メインの運賃の変更について。

(JALのWebサイトより引用)
  • 旧・普通運賃→フレックス
  • 旧・特便シリーズ→セイバー
  • 旧・先得シリーズ→スペシャルセイバー

に名称が変更になりました。

「セイバー」と「スペシャルセイバー」は、残席数に基づく変動運賃制を採用しています。
同じ運賃を指定した場合でも、席が多く余っていたら安く、席が少なくなってきたら高くなるということですね。

ここも新・旧運賃と変わらないですね。

(JALのWebサイトより引用)

・早めの予約がお得なスペシャルセイバー(旧・先得)、

・直近の予約でもお得なセイバー(旧・特便)
というコンセプトは変わらないと思います。

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払い戻し手数料が廃止は改善。取消手数料は増減あり

チケットをキャンセルするときにかかる手数料は変わっています。

予約をキャンセルする際は、これまで搭乗日からキャンセル日までの期間を元に、払い戻し手数料と取消手数料がかかっていました。

  • 払い戻し手数料440円は廃止
  • 取消手数料は、見直し

ということで、よくなった部分と悪くなった部分とあります。

まず、払い戻し手数料がなくなった部分は改善ですね。

旧・新の運賃で同じ体系の運賃の払い戻し手数料・取消手数料を比べてみました。
青字の部分が、より有利な部分です。

JALの航空券の取消・払戻手数料の変更内容

フレックス運賃(旧・普通運賃)は払い戻し手数料がなくなった分、改善されています。
セイバー(旧・特便)とスペシャルセイバー(旧・先得)は、ほぼ変わらず。
往復セイバーは、割引の適用範囲が広がった分、手数料がアップしてしまっています。

例えば、セイバーとスペシャルセイバーのチケットを予約をするとして、

・別々に予約すると、セイバー分は出発前に5%でOK。
 スペシャルセイバー分は出発日55日以上前までは5%でOK。
・往復セイバーを適用すると、取消手数料が購入直後から50%かかる

ことになります。

往復セイバーの割引率が5%なので、スペシャルセイバー同士の往復や、54日を切ったセイバーとスペシャルセイバーという使い方になるのかなと思います。

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小児割引、障害者割引・介護帰省割引は運賃廃止・ディスカウント形式に。

続いて、「小児割引」、「障がい者割引」、「介護帰省割引」の運賃の変更です。

これら3つの割引運賃は、運賃自体が廃止され、ベースとなる運賃から料金が割引になるディスカウント方式に変わります。

JALの新運賃のディスカウント
小児普通運賃、障害者割引、介護帰省割引の変更

基本的なディスカウント率は、

  • 小児割引:ベースの25%OFF
  • 障害者割引:ベースの20%OFF
  • 介護帰省割引:ベースの10%OFF

となっています。

ディスカウントベースにならない運賃は、「JALカード割引」、「ビジネスフレックス」、「スカイメイト」、「離島割引」です。
これらのベース運賃とディスカウントは併用できません。

割引率とベースになる運賃はこちら。

運賃小児割引障がい者割引介護帰省割引
フレックス25%OFF 20%OFF10%OFF
往復セイバー25%OFF 20%OFF10%OFF
セイバー25%OFF 20%OFF10%OFF
スペシャルセイバー25%OFF 20%OFF10%OFF
プロモーション25%OFF20%OFF10%OFF
株主割引50%OFF××
特定路線離島割引50%OFF××
ベースとなる運賃と各ディスカウント

小児割引のみ、株主割引と特定路線離島割引が適用されます。

なお、これまで通り、障がい者割引・介護帰省割引を利用するためには、事前にマイレージ登録と利用者登録が必要です。

セール料金から割引できるようになるのは改善

よくなったところは、セール運賃から割引が適用できるようになったこと。

(JALのWebサイトより引用)

旧・先得のスペシャルセイバーや、新運賃のプロモーションでも適用できるのは大きいと思います。

普通運賃(フレックス)基準では割引率ダウンしたのは改悪。予約変更ルール・座席確保が厳しくなる可能性も

悪くなったところは、フレックス運賃(旧・普通運賃)ベースで見ると割引率が下がっていること。

旧・普通小児運賃は、旧・普通大人運賃の50%割引に設定されていました。
また、旧・障害者割引や旧・介護割引も、旧・普通大人運賃の30~35%割引程度に設定されていました。

どれもディスカウント式で設定されている新運賃の割引率よりも、旧・割引運賃の方が割引率が高いです。

フレックス以外の運賃を選べばいいのかもしれませんが、その場合、予約変更や払い戻しに制限がかかります。

旧・障害者割引や旧・介護割引は、予約変更OK、飛行機の出発前なら払戻手数料440円で取消手数料なしでOKの運賃でした。

また、旧・障害者割引や旧・介護帰省割引は、別枠で運賃設定があったため、直前でも予約できることがありました。

新運賃では、ベースとなる運賃の席数の中に組み込まれるので、急遽看護・介護で飛行機に乗らないと行けなくなったときに、空席がない、という事態がありそうです。

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おともdeマイルが廃止に

新運賃では、おともdeマイルは廃止になりました。
既に運賃が廃止されており、利用できません。

10,000マイルで往復する人と同じ旅程で移動する同伴者は、割引き運賃で予約できるという運賃で、特典航空券よりもマイルを少なく発券できて、便利な運賃だったのですが、廃止になりました。

これは純粋に改悪だなと思います。

オープン券の廃止

オープン券の廃止は、どちらかというと、改悪かなと思います。

オープン券は、搭乗区間のみ指定予約して、搭乗便の予約はせずに購入できる航空券のこと。

往復でチケットをとっておくけれど、いつ戻るか分からないからとりあえず枠だけ抑えておきたいという時に使えます。

私も旧・JALビジネスきっぷ(新・JALカード割)で、オープン予約を使ったことがあります。
便利だったんですが、空予約をなくしたいということなのかもしれませんね。

ただ、新・運賃でオープン券予約が対象だった運賃は、廃止される一部運賃を除き、予約変更OKの運賃として継続されています。
(障がい者割引、介護帰省割引は、新運賃で廃止→オプションに変更になるため対象外)

なので、仮で便予約して、都合が悪くなったら変更して、という使い方をすれば、オープン券相当の使い方はできそうです。

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まとめ

JALの新運賃の主な変更点や感想についてでした。

全体的に高くなるのかなぁという予想でしたが、あまり大きくは変わりませんでした。

早く予約すればお得というのは以前と変わらず、往復予約・通し航空券での予約率を増やしたいのかなという印象です。

小児割引や障がい者割引・介護帰省割引を使っていた人には、使い勝手が変わっています。

JALが2月10日に発表した、2023年4月12日搭乗分からの国内線特典航空券のルール変更についてはこちらの記事にまとめています。

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