旅する人を応援する”サポート旅”。
我が家も脳卒中の後遺症がある母を”サポート”しながら、旅行しています。
別府地獄めぐりは杖歩行や車いすで行けるかについてです。
各地獄の入り口で車いすを貸してもらえます。
坂が多いので、自走は難しいです
2023年2月に行ってきた時の情報を元に記載しています。
別府地獄めぐりのバリアフリー情報
別府地獄めぐりは、大分県別府にある7つの”地獄”と呼ばれるスポットを巡る人気観光。
- 海地獄 [国指定名勝][足湯]
- 鬼石坊主地獄 [足湯]
- かまど地獄 [足湯]
- 鬼山地獄
- 白池地獄 [国指定名勝]
- 血の池地獄 [国指定名勝][足湯]
- 龍巻地獄 [国指定名勝]
の7つです。
実はこの7つ以外にも”地獄”は別府市内に存在していますが、特に有名な7つの地獄が「共通観覧券」で回れるようになっています。
ざっくり、別府地獄めぐりのバリアフリー情報はこちら。
- 長距離移動:あり
- 階段:あり
- 坂・斜面:あり
- 狭い通路:あり
- 未舗装の路面:あり
- 不安定な足場:なし
- 靴の脱ぎ着:なし※
- レンタル車いす:あり
- 階段の手すり・スロープ:あり
- エレベーター・エスカレーター:あり
- 多目的トイレ:あり
- 優先駐車場:あり
- 障がい者割引:あり
- その他サポート:なし
※足湯に入る場合は、靴の脱ぎ着が必要
比較的誰でも参加できる観光名所で、全部回って来れました。
坂のある地獄が多いので、車いすの自走が難しいところがあります。
カフェやベンチなど休憩できる場所が多いので、ゆっくり回れば、体力がない人でも楽しめると思います。
障がい者割引料金
別府地獄めぐりでは、障がい者割引きがあります。
本人のみの割引です
適用には、障がい者手帳の提示が必要です。
- 共通観覧券:
- 大人(高校生以上):2,200円→1,000円
- 小人(小中学生):1,000円→500円
- 個別購入:
- 大人(高校生以上):450円→200円
- 小人(小中学生):200円→100円
すべて回るなら、共通観覧券を買った方が安いですが、見学する地獄を5つ以下に絞るなら個別購入でもいいかと思います。
共通観覧券は、どの地獄の入り口でも購入できます。
有効期限は、「購入日とその翌日」の2日間です。
7つの地獄は、離れている。車での移動が必要
まず7つの地獄は、距離が離れています。
- 海地獄、鬼石坊主地獄
- かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄
- 血の池地獄、龍巻地獄
というように、ざっくり3つほどにエリアが分かれています。
1つのエリア内は、ざっくり200m圏内の移動です。
エリア1の「海地獄」と「鬼石坊主地獄」は、隣同士で駐車場も共有です。
エリア2の「かまど地獄」、「鬼山地獄」、「白池地獄」は、隣同士ではないですが、3つの地獄が200m圏内にあります。
エリア1とエリア2の間は500mほどの距離なので、健脚な人なら徒歩移動できると思います。
エリア3は、エリア1とエリア2と2km以上離れているので、車かバスが主な移動手段です。
各地獄ごとで車いすの貸出あり。
別府地獄めぐりでは、車いすを借りることができます。
基本的には、各地獄の入り口で貸し出し・利用後に返却となっていて、地獄間の移動には利用できません。
例外は、「海地獄」と「鬼石坊主地獄」。
隣同士の地獄なので、この2つのみ海地獄と鬼石坊主地獄の両方の見学・移動に利用可能です。
チケット売り場や入り口でスタッフの方に車いすに声をかけると、車いすを貸していただけます。
場所によっては、氏名や連絡先の記載が必要です。
優先駐車場・多目的トイレの設置あり
車いすのほかのサポート施設としては、優先駐車場と多目的トイレ
各地獄の駐車場には優先駐車場があります。
また、多目的トイレの設置もあります。
地獄内は割と広い。坂や段差、狭い通路があるところも。
地獄内は割と奥が広いです。
10年ほど前に訪れた時は、「駐車場からすぐに地獄があった」という記憶だったのですが、今回行ってみたら、「駐車場→入り口への通路→お土産もの屋さん→地獄」というように、駐車場と地獄の間に距離があるところが多かったです。
また、地獄の入り口や地獄内は、自然史跡を元に整備されていることもあり、坂が急だったり、通路が狭くなっているところ、段差があるところがあります。
とはいえ、舗装されていて、不安定な足場はないので、誰でも見学しやすい観光スポットだと思います。
中でもフラットなのは、海地獄、白池地獄、血の池地獄、龍竜巻地獄かなと思います。
地獄間は車で移動し、約3時間ほどで7つの地獄全てを回りきることはできたのですが、車いすを押しながら、移動をしながらでかなり疲れました。
時間があるならゆっくり回ることをおすすめします
海地獄は、奥まで行かなければフラット
海地獄は、駐車場から海地獄まで150mほどあります。
大きめの石畳なので、歩きやすく、車いすでも進めます。
海地獄前に立つお土産物屋さんの2Fがギャラリーと展望フロアになっていて、上から地獄を眺めることができます。
2Fにはエレベーターで上がることができます。
比較的回りやすい海地獄ですが、奥の方の温室や赤池まで行こうと思うと大変です。
車いすにはかなり坂がきつい箇所があるので、ご注意を。雨の日は特に滑りそうです。
鬼石坊主地獄は入り口の坂に注意
鬼石坊主地獄は、海地獄の隣。海地獄で借りた車いすで見学できます。
鬼石坊主地獄は、入り口前と地獄内の坂が少し傾斜あり&長めです。
きれいな舗装なので車輪の滑りはいいですが、転んだり、滑ったりしないようご注意を。
かまど地獄は少し通路狭いところあり
かまど地獄は、海地獄・鬼石坊主地獄から、500mほど離れています。
かまど地獄は、少し進ごとに様相が変わる地獄が特徴。
地獄内に1丁目~6丁目と町のように設定されていて、丁目ごとに異なる地獄が現れます。
温泉体験コーナーや、お土産物屋さんの前は、少し通路が狭くなっています。
鬼山地獄
かまど地獄の道路はさんで隣が鬼山地獄。
鬼山地獄は、自然史跡ではなく温泉を活用したワニ園。
入り口通路は少し狭めです。
ワニの周りは、一部階段はありますが、迂回用のスロープが設定されているので、車いすでも回れます。(自走は難しいかも)
白池地獄はコンパクト
白池地獄は、地獄巡りの中ではコンパクト。
白池地獄の周りは斜面が少なく、負担は少ないと思います。
車でアクセスするなら、南門に止めた方がいいかもしれません。
私は正門の駐車場に止めたのですが、駐車スペースが少なめ&入り口が階段(段は低め)でした。
白池地獄にはもう1箇所南門側にも駐車場があって、そちらの方が駐車スペースが広く、入り口もフラットだと思います。
血の池地獄
血の池地獄は、白池地獄から2km以上離れています。
駐車場から、血の池地獄の入り口&お土産物屋さんまでは30mほど。
血の池地獄までの道は、ほぼフラットなので歩きやすいと思います。
血の池地獄の周りも、フラット。
池の裏側は、少し高くなっていて上から血の池地獄を見れるようになっていますが、階段です。
龍巻地獄は座って見れる
龍巻地獄は、駐車場から地獄まで近いです。
駐車場目の前の建物がチケット売り場とお土産物屋さんで、通り抜けるとすぐに龍巻地獄です。
車いす向けのスペースもあります。
龍巻地獄は間欠泉なので、噴出待ちできる椅子や階段があります。
まとめ
別府地獄めぐりは杖歩行や車いすで行けるかについてでした。
急な坂道や段差は少なく、比較的回りやすい観光地だと思います。
3時間ほどで7つすべての地獄を回ることができましたが、結構疲れました。
休憩できる場所も多かったので、もう少し休みつつ回ってもよかったかなと思います。
共通観覧券は2日間有効期限があるので、2日に分けて回ってもいいかもしれませんね。
ご自分の体調・体力と相談して、ケガのないよう旅してくださいね。
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