旅する人を応援する”サポート旅”。
我が家も脳卒中の後遺症がある母を”サポート”しながら、旅行しています。
スクートに母と搭乗した際、車いすサポートにお世話になりました。
スクートに搭乗する際、車いすサポートをリクエストする方法についてです。
日本語で電話予約・英語でWEB予約ができます
海外の空港では英語でのやりとりが必要です
スクート搭乗時の車いすサポート
スクートは、シンガポール航空と姉妹航空会社のLCC。
スクートでも、飛行機搭乗時にサポートが必要な人向けに、車いすサポートがあります。
シンガポール→バリ間をスクートに母と搭乗した際、車いすサポートにお世話になりました。
が、他の航空会社と違う点がいくつかありました
(LCCだからというより、担当者や空港要因)
空港や飛行機の中でサポートしてもらえる内容は、スクートのWebサイトに日本語で特別サイトがあります。
チケット予約前に、まずこちらの特別なサポートページを読んでおいた方がよいです。
というのも、発着空港によっては、昇降機(リフト)を利用できない空港があるからです
ボーディングブリッジが取り付けられない飛行機の場合、飛行機の乗り降りはバス移動→階段の上り下りになることが多いです。
その場合、階段の上り下りが難しい乗客は、機内食や機内備品運搬用のリフト・車が手配されることになるのですが、このリフトが一部空港では利用できないということですね。
私が搭乗したときだと、”イポー、クアンタン、アムリトサル、ランカウイ、バンコク(ドンムアン) ”では、リフトが使えないという記載がありました。
搭乗できるか心配な場合は、チケット購入前に電話やチャットで相談した方が安心です。
スクート便で車いすサポートを受けるには、スクート便のチケットを予約・購入した後に手続きが必要です。
- チケットを購入した後~出発48時間前まで:サポートの事前申し込み
- スクート便に乗る当日:空港のチェックインカウンターでサポートの手続き
と、両方で手続きが必要です。
流れに沿って必要な手続きを見てきましょう!
車いすサポートのリクエストが必要。
まずは、【出発の48時間前までにやること】です。
スクートの場合は、
- スクート公式WEB・アプリからチケットを予約・購入した場合
- 旅行会社を通じてスクートのチケットを予約・購入した場合 ※ツアー含む
で予約方法が異なります。
スクート公式WEB・アプリからチケット予約・購入した場合は、
・スクートのコールセンターに電話する
・スクートのコンタクトフォームでWEB申請する
のどちらかで、車いすサポートをリクエストします。
旅行会社を通じて予約した場合は、旅行会社に相談すると、旅行会社から車いすサポートのリクエスト手続きをしてくれます。
スクートでは経験はないですが、JTBや名鉄観光、HISなど、旅行会社を通して海外旅行に行ったとき、旅行会社のスタッフさんから搭乗する予定の航空会社にリクエストを出してくれました。
歩行能力や、持ち込む医療機器があるかなどの情報伝達は必要です。
WEBのコンタクトフォームで申し込む方法
私は電話で申請しましたが、Webでも申請できます
コンタクトフォーム自体が英語・中国語表記なので、日本語ではなく英語でリクエストした方がよさそうです。
車いすサポートをリクエストする場合は、
Case Category:「Special Assistance」
Sub Catgory1:「Special Assistance」
Sub Catgory2:「Wheel chair/Mobility Aids」
を選びます。
車いす以外のサポートが必要な場合は、「Sub Category2」を変更しましょう。
電話で車いすサポートを申し込む方法
続いて、電話で車いすサポートを申し込む方法です。
私は公式Webでチケットを買って、電話で車いすリクエストしました
自分で公式からチケット予約した場合、
- サポートに必要になる情報を準備する
- 予約センターに電話をかける ※担当者につながるまで時間がかかる
- 車いすサポートをリクエストする
という流れで車いすサポートをリクエストします。
電話だと、本人確認があるので、サポートを必要としている人本人か、一緒に搭乗予定の人が電話しましょう。
必要な情報を整理
まず、予約センターに電話をかける前に、あらかじめ必要となる情報を整理しておきましょう。
必要になる情報は、こちら。
実際に「電話で必要になった情報」は少なかったのですが、「念のため準備しておいた方がよい情報」も含めて確認しておいた方がよいです。(一般的によく聞かれる内容です)
電話で必要になった情報
- 予約番号(アルファベット)
- 電話予約している人の情報(氏名・生年月日) ※本人確認用
- 車いすサポートが必要な人の氏名
- 手荷物として車いすの情報
電動・手動、サイズ、折りたたみ可否など - 持ち込む医療機器の情報
念のため準備しておいた方がよい情報
- 乗る予定のスクート航空便の情報
搭乗日、搭乗便名(TR○○)、出発地・到着地、乗り継ぎの有無 - 車いすサポートが必要な理由
- 車いすサポートが必要な人の情報
氏名・歩行能力・必要なサポート内容
スクートの情報は、Webサイトで予約した場合は、予約・購入後に送信されているメールを見るとわかりやすいです。
予約・購入時に登録のメールアドレスに予約内容が送信されていると思います
歩行能力や運動能力については、その場で答えられると思いますが、車いすや医療機器については記憶していないこともあると思うので、あらかじめ調べておきましょう。
スクートのコンタクトセンターに電話をかける
情報の準備が整ったら、スクートのコンタクトセンターに電話をかけましょう。
出発の48時間前までリクエスト受付してもらえますが、日本語対応の窓口は平日・日中のみの対応なので、早めに連絡した方がよいです。
混雑していて、電話かけはじめ~担当者につながるまで、3、4分以上かかることもあるので、余裕をがあるときに電話することをおすすめします
スクートのコールセンターの電話番号は、スクートのWebに載っています。
日本出発以外の出発の場合でも、同じ電話窓口で受付対応してもらえます。
日本語の窓口は、言語設定を「JA:日本語」に指定していると、画面上の方に表示されます。
電話番号が国際電話表記になっているので、注意。
スマートフォンからかける場合は、電話番号の画面タップでかかります。
固定電話の場合は、「+81」を取って、代わりに「0」をつけて続く電話番号を押します。
「+81 50 5050 9587」なら、
「050 5050 9587」でかければつながります。
電話をかけたら、まず電子音でアナウンスが流れます。
賑やかな音楽とともに、いろいろ流れるのですが、
・通話の内容を録音しますね
・ライブチャットも活用してね
・予約変更などは、Webサイトでも対応できるよ
などなど、「電話が混み合うので、Webの方が解決が早い場合もありますよー」という案内(日本語)です。
しばらくアナウンスが続いた後に、対応言語の案内があります。
日本語で対応が必要か、日本語でなくてもよいか、で電話の数字を押して選びます。
日本語を選んだ後、さらに、接続待ちの時間があったのち、担当者さんにつながりました。
5分はかからなかったと思います。
私の場合は、日本語が上手な外国人スタッフの方が担当してくれました
スクートに車いすリクエスト
担当者の方に電話がつながったら、「スクートに搭乗する際に、車いすサポートをお願いしたい」と伝えると、必要情報の確認が始まります。
まず初めに、「チケット情報の確認」があります。
- 予約番号
予約番号を伝えて予約情報を確認してもらいます。
続いて本人確認があります。電話している人の本人確認です。
- 電話予約している人の氏名
- 生年月日
で確認OKでした。
電話している人が一緒に搭乗しない場合は、サポートが必要な人の確認になるのかなと思います。
続いて、車いすサポートが必要な人の確認があります。
- サポートが必要な人の氏名
を伝えてOKです。
スタッフさんから、
・チェックインカウンターから飛行機まで車いすを利用できるようにします。
・機内では車いすは利用できません。
とサポート範囲の説明があり、予約をお願いしました。
「車いす予約するので、3~4分ほどお待ちください。」と案内があって、保留になりました。
メール本文の[旅程を印刷]ボタンから印刷して、持参しました
これで【出発前の手続きは終わり】です。
特に時間についてはアナウンスはありませんでしたが、搭乗当日は遅くとも2時間前にはチェックインカウンターに行きましょう。
搭乗当日はスタッフの方がいるチェックインカウンターへ。
続いて、【搭乗日当日にやること】です。
一般的な当日の流れはこちら。時間は目安です。
場所 | 目安時間 | やること |
---|---|---|
【出発空港】チェックインカウンター ※空港によってスペシャルアシスタントカウンターあり | 出発の2時間前まで | 車いすサポートの手続き 車いすを預ける |
【出発空港】保安検査 ※空港によって優先レーンあり | 出発の1時間まで | 手荷物やボディチェック |
【出発空港】出国審査 ※空港によって優先レーンあり | 出発の1時間まで | 出国審査 |
【出発空港】搭乗ゲート | 出発の1時間~30分前 | 優先搭乗で1番最初に飛行機に乗る |
【到着空港】到着スポット | ー | 1番最後に飛行機を降りる |
【到着空港】検疫・入国審査 ※空港によって優先レーンあり | ー | 検疫・入国審査 |
【到着空港】手荷物受取 | ー | 手荷物受取って、到着ロビーへ |
日本の空港内は日本語対応OK。
海外空の空港出発時は、英語でのやりとりになります。
ただ、私たちが搭乗したときは、イレギュラーに当たってしまったので、ちょと通常の流れと異なると思います。
チェックインカウンターでサポート内容の再確認→空港内の車いす貸出が通常の流れだと思います。
以下、一般的なやりとりの内容と私たちが搭乗した際のレポートです。
チェックインカウンターで手続きが必要
車いすサポートを利用する場合は、チェックインカウンターで搭乗手続きが必要です。
必ずスタッフの方がいるチェックインカウンターに行きましょう。
スクートは、通常だとチェックイン端末でチェックインして、自動手荷物預け機を使うのがメインだと思うのですが、車いすサポート利用時にはスタッフがいるカウンターで手続きが必要です。
「車いすの予約をしています」と伝えて、手続きしましょう。
シンガポール・チャンギ空港の場合 T1 5,6,7番カウンター
シンガポール・チャンギ空港のスクートの出発ターミナルは、ターミナル1(T1)です。
T1は、ジュエルに隣接するターミナルです。
車いすサポート利用時には、ジュエルではチェックインは利用できません。
T1の5,6,7番カウンターでチェックイン手続きを行います。
出入り口に近い方から、スクートプラス→エコノミー→規格外の預け荷物という感じでカウンターが分かれています。
チャンギ空港では、スペシャルアシスタントカウンターの案内はありませんでした
カウンターで、サポート内容を再確認
チェックインカウンターで、「車いすの予約をしています」と伝えると、搭乗手続きとともに車いすサポートの準備をしていただけます。
規格外手荷物のカウンターで手続きしていたせいか、歩行能力の確認と車いすを搭乗時に使えるようにするとだけ案内がありました。
また、車いすがすぐにないとのことで、自分たちで車いすを借りてくるように言われました
一般的にカウンタースタッフから確認があるのは、こちら。
- 必要なサポート内容の再確認
- 介助者の確認
- 自分の車いすを預ける ※手荷物として預ける場合のみ
- 車いすの貸出
- 搭乗までの流れ・アシスタントスタッフとの待ち合わせ場所・時刻の案内
車いすサポートでの優先搭乗や優先保安検査場の利用は、「原則:本人+介助者1人」となっています。
混雑状況や同行者の人数・構成によって、2人以上で対応してもらえる場合もあります。
その場のスタッフの指示に従ってください。
3人以上のグループの場合は、介助者が誰か確認されることがあります。
介助者には、メインで介助する人を申告してください。
介助者以外の同行者は、一般ルートになります。
経路が分かれてしまうので、連絡が取れるようにしておくか、待ち合わせ時間・場所を決めておくと安心です。
チェックインカウンターからゲートまで移動
スペシャルアシスタントがついてくれる場合は、チェックインカウンターからゲートへ車いすで直行します。
寄りたい場所があれば、カウンターのスタッフやスペシャルアシスタントに相談しましょう。
私たちは到着ロビー階のインフォメーションで車いすを借りてきて、自分たちだけでゲートに向かいました
チャンギ空港ではインフォメーションカウンターで車いすを借りられる
私たちの場合は、「近くに車いすがないから」ということで、T1のB1F到着ロビーのインフォメーションカウンターで車いすを借りてゲートに行くよう言われました。
インフォメーションでは、「車いすを借りたい」と伝えるとすぐに準備してくれました。
空港内移動用メインのもので、大きめの車いすをお借りして、ゲートに向かいました。
後から気づいたのですが、スクートのカウンターの裏に車いすが置かれているカウンターがあったので、こちらでも借りられたかもしれません。。
チャンギ空港は、ゲート前にセキュリティ検査がある
シンガポールのチャンギ空港は他の空港と違っていて、
・セキュリティ検査は、入国審査の後。ゲート前で実施
・ゲートは指定時間まで鍵がかかっていて入れない
状態になっています。
ほとんどの空港は、セキュリティ検査をした後、入国審査と言う順で、ゲートは前便が利用していなければオープンになっているところが多いです。
そのため、シンガポールではチェックインカウンターからスペシャルアシスタントスタッフがついてくれた場合も、いったんゲート前でお別れになり、ゲートオープン時間になったら再度来てくれる、という感じになると思います。(違うスタッフが来ることも)
結局スタッフさんなしでゲート通過しました
搭乗は1番最初・降機は1番最後が一般的
飛行機への搭乗の順番は、車いすサポートを利用する方は、
・飛行機に乗るのは、1番最初
・飛行機から降りるのは、1番最後
に案内されます。
機内の入り口まで、車いすを利用して、歩いて自分の座席に移動します。
機内の移動が難しい方は、座席付近まで車いすを利用できます。
シンガポールでは、ゲートスタッフさんが優先搭乗の案内をしてくれたので、車いすを自分で機体近くまで押して行きました
あとで返却ポイントに返す必要がありました
到着後は、希望の場所まで車いす移動をお手伝いいただけます
バリの空港では、送迎ピックアップエリアに立ち寄りのあと、ドライバーさんの車が止めてある駐車場まで付き添ってもらいました
まとめ
スクートに搭乗する際、車いすサポートをリクエストする方法についてでした。
日本のコールセンターがあるので、日本語で対応してもらえます。
一般的にはチェックインカウンターから空港の車いすを利用できるはず、なのですが、私たちがチャンギ空港からスクートに乗った際は、インフォメーションカウンターの車いすを自分たちで借りてきて、ゲートオープン後にスペシャルアシスタントスタッフさんの車いすに乗り換えるという、ちょっとイレギュラーな対応だったので、少し不安が残りました。
1人旅や若い層が多めのLCCなので、カウンターによっては車いす対応になれていないのかも?という印象です。
イレギュラーに対応できるよう、時間に余裕を持って空港に行くのが安心かなと思います。
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