毎年ヘンリー&パートナーズ社が行っている世界のパスポートランキング “Henly Passport Index“。
20221年1月に2022年版のランキングが発表されていました。
日本のパスポートは何位だろう?
パスポートランキングとは?”Henly Passport Index”
パスポートランキングとは、イギリスの調査会社「ヘンリー&パートナーズ社」が発表している”Henly Passport Index“のこと。
IATAのデータを元に、世界各国のパスポートがビザなしで入国できる国・地域の数で順位付けしています。
今年で17年目の調査となります。
「ビザなしで行ける国が多い=強いパスポート」という評価ですね
ただし、ビザなしといっても、
- 単純にパスポートだけで入国可能な国 のほか、
- アライバルビザで入国可能な国
- 電子渡航認証で入国可能な国
も、「ビザなしで入国できる国・地域」としてカウントしています。
「ビザが必要な国」としては、
- 出発前に渡航目的に合わせてビザ申請が必要な国
- 出発前に政府承認のe-Visaを取得する必要がある国
をカウントしています。
2022年のパスポートランキング結果
この“Henly Passport Index”の最新ランキングが2022年1月に発表されました。
2022年の調査対象は、199カ国のパスポート。
227の国・地域に、ビザなしで入れる国の数で評価しています。
調査対象数・評価方法は、2021年と同じでした。
10位までのランキングを出してみました。
順位 | 国名 | ビザなしで入れる国数 ()内は2021年からの増加数 | 2021年の順位 | 2020年の順位 |
---|---|---|---|---|
1位 | 日本 | 192(+1) | 1位 → | 1位 → |
同1位 | シンガポール | 192(+2) | 2位 ↗ | 2位 → |
2位 | ドイツ | 190(+1) | 3位 ↗ | 3位 → |
同2位 | 韓国 | 190(+1) | 3位 ↗ | 3位 → |
3位 | フィンランド | 189(+1) | 4位 ↗ | 4位 → |
同3位 | イタリア | 189(+1) | 4位 ↗ | 4位 → |
同3位 | ルクセンブルグ | 189(+1) | 4位 ↗ | 4位 → |
同3位 | スペイン | 189(+1) | 4位 ↗ | 4位 → |
4位 | オーストリア | 188(+1) | 5位 ↗ | 5位 → |
同4位 | デンマーク | 188(+1) | 5位 ↗ | 5位 → |
同4位 | オランダ | 188(+2) | 6位 ↗ | 6位 → |
同4位 | スウェーデン | 188(+2) | 6位 ↗ | 6位 → |
5位 | フランス | 187(+1) | 6位 ↗ | 6位 → |
同5位 | アイルランド | 187(+1) | 6位 ↗ | 6位 → |
同5位 | ポルトガル | 187(+1) | 6位 ↗ | 6位 → |
同5位 | イギリス | 187(+2) | 7位 ↗ | 7位 → |
6位 | ベルギー | 186(+1) | 7位 ↗ | 7位 → |
同6位 | ニュージーランド | 186(+1) | 7位 ↗ | 7位 → |
同6位 | ノルウェー | 186(+1) | 7位 ↗ | 7位 → |
同6位 | スイス | 186(+1) | 7位 ↗ | 7位 → |
同6位 | アメリカ | 186(+1) | 7位 ↗ | 7位 → |
7位 | オーストラリア | 185(+1) | 8位 ↗ | 9位 ↗ |
同7位 | カナダ | 185(+2) | 9位 ↗ | 9位 → |
同7位 | チェコ | 185(+1) | 8位 ↗ | 8位 → |
同7位 | ギリシャ | 185(-1) | 8位 ↗ | 8位 → |
同7位 | マルタ | 185(+1) | 8位 ↗ | 8位 → |
8位 | ハンガリー | 183(+1) | 9位 ↗ | 10位 → |
9位 | リトアニア | 182(-1) | 11位 ↗ | 10位 ↘ |
10位 | エストニア | 181(-1) | 12位 ↗ | 11位以下 |
同10位 | ラトビア | 181(-1) | 12位 ↗ | 11位以下 |
同10位 | スロベニア | 181(-1) | 12位 ↗ | 11位以下 |
ランキングをすべて見たい方は、Henly Passport IndexのWebサイトへどうぞ。
日本のパスポートは2019年・2020年・2021年に続き「1位」です。
昨年からビザなしで入国できる国数が1つ増えました。
実は日本のパスポート、世界最強のパスポートなんですね!
確かに、これまで訪れた国だと、ビザや特別な入国書類が必要になった国の方が少なかったなぁと思います。
2021年2位だったシンガポールで入国できる国数が2ヶ国増えて、日本と同数トップになりました。
シンガポールが1つランクが上がったことにより、2021年の3位以下では、1位ずつランクが上がっている国が多いです。
2021年と比べると、大きく10位までの国の顔ぶれは変動はありません。
日本のパスポートは4年連続1位。日本のパスポートでビザなしで入れない国は?
世界最強と言われる日本のパスポートですが、ビザがないと入れない国ももちろんあります。
ビザなしで入れない国は、以下の33カ国。
アフガニスタン、アルジェリア、アンゴラ、イエメン、イラク、エリトリア、ガーナ、カメルーン、ガンビア、キューバ、コートジボアール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、サウジアラビア、シエラレオーネ、シリア、チャド、トルクメニスタン、ナイジェリア、ナウル、ニジェール、パキスタン、ブータン、ブルキナファソ、ブルンジ、マリ、リビア、リベリア、ロシア、赤道ギニア、中央アフリカ、南スーダン、北朝鮮
(2022年1月現在)
2021年1月の時と比べると、オマーン、ギニア、スーダン、ジブチ、ベナンがビザなしで入国できるようになりました。
一方、サウジアラビア、シエラレオーネ、パキスタン、中央アフリカが入国にビザが必要になっています。
「ビザなし」扱いだけど、入国前に電子申請が必要な国も
このランキングでは、アライバルビザや電子渡航認証で入国可能な国も「ビザなし」扱いとなっています。
そのため、出発前に電子渡航認証の申請が必須な国、あるいは、アライバルビザで入国するよりも入国をスムーズにするためにe-VISAで入国申請しておいた方がよい国があります。
例えば、
- アメリカのESTA
- オーストラリアのETA
- インドのeVISA
などがあります。
また、パスポートのみで入国できる国・地域でも、短期間の観光目的での渡航に限るなど各国の条件があります。
特に、今だと新型コロナウイルスの感染対策として、入国規制を行っている国や地域があります。
渡航前に、外務省や渡航先の大使館の情報を確認しましょう。
まとめ
今年も世界で1番強いパスポートとして認められた日本のパスポート。
ビザの手続きは、大使館・領事館に行ったり、申請費用がかかったりと手間がかかるので、ビザなしで行ける国が多いのはうれしいものです。
国際的に信頼性が高いと評価されているともとらえられるので、反面、悪用されるとリスクが高いパスポートとも言えます。盗難・紛失しないよう、パスポートの管理には気を付けたいですね。
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