黒部渓谷鉄道のトロッコ列車の車両や座席や眺望についてまとめました。
車両タイプの違いや見える景色などまとめてみました!
実際に私が乗ったのは、リラックス車両。
一般車両は停車中の列車をプラットフォームから見たのと駅員さんからお話を聞いた情報を元に記載しています。
黒部渓谷鉄道のトロッコ列車は「一般車両」と「リラックス車両」の2種類。どう違う?
黒部渓谷鉄道の列車は、トロッコ列車。
黒部渓谷の自然を楽しみながら、トロッコでの探検気分を楽しめる人気の観光列車です。
客車部分は、「一般車両」と「リラックス車両」という2タイプがあり、切符購入時にどちらにするか決める必要があります。
一般車両
一般車両は、トロッコ列車らしい形の車両。
一般客車は、左右は窓がないオープンカー。
黒部渓谷の風を楽しみながら乗れる車両です。
乗降用のドアがなく、自分たちでチェーンを外してトロッコの敷居をまたいで乗り降りします。
座席は背もたれなしのベンチタイプ。
元々1列に4人乗車していたそうですが、コロナ以降は3人乗車に変えているようです。
もしかすると、そのうち1列4人方式に戻るかもしれませんね。
リラックス車両
リラックス車両は、トロッコ列車というより一般的な列車のイメージに近いです。
ガラス窓・ドアがあり、空調もついていています。全ての席ではないですが、窓は開閉OK。
リクライニングはできないものの、背もたれがついている座席です。
背もたれは向きを変えることができるので、ボックス席のようにしている方もいらっしゃいました。
が、多少列車が揺れるので、途中駅で進行方向側に戻していらっしゃいました。
一般車両とリラックス車両の違いは?どちらがおすすめ?
「一般車両」と「リラックス車両」とで共通しているのは、
・切符購入時に車両指定される。車両内の座席は自由席
・車内アナウンスは同じ内容
・屋根がある
・車内で飲食OK。車内販売はなし
というところ。
「一般車両」と「リラックス車両」とで、車両の設備や乗車方法が少し違います。
ざっと「一般車両」と「リラックス車両」の違いをまとめたのがこちら。
# | 一般車両 | リラックス車両 |
---|---|---|
リラックス車両券 | 不要。乗車券のみで乗れる | 必要。1回につき530円 |
車両の乗車口 | チェーン式 スロープ設置不可 | ドア式 スロープ設置できる |
乗車方法 | チェーンを外して、車両をまたいで乗車 | 電車と一緒 |
席配列 | 通路なしの3人掛けの並び席 | 席配列は、通路を挟んで1・2の計3人席 |
座席 | 背もたれなし | 背もたれあり |
窓 | なし | あり。開閉可能 |
空調 | なし | あり |
車両位置 | 宇奈月→欅平:前方 欅平→宇奈月:後方 | 宇奈月→欅平:前方 欅平→宇奈月:後方 |
おすすめ車両は人によって異なりますが、
一般車両がおすすめの人
一般車両がおすすめの人は、
・写真撮影したい人
・自然の風・音を聞きながら乗りたい人
・安く乗りたい人
窓がないので開放感があるので、トロッコらしさを求める人におすすめです。
また、リラックス車両だと、窓が開かない席ではガラスの反射が写真に映り込むことが多かったので、写真撮影は一般客車の方がきれいかなと思います。
リラックス車両券が不要なので、往復で1,000円ちょっと安くなるのもポイントです。
リラックス車両がおすすめの人
リラックス車両がおすすめの人は、
・暑さ・寒さに弱い人
・足が悪い人・またぐ動作が難しい人
・天候が悪くなりそうな時
窓・ドアがあり、空調があるので、天候変化に対応しやすいのが強みです。
ビジターセンターの方のお話だと、年間通してトンネルの中は11℃前後でそれほど気温は変わらないけれど、トンネル以外は温度変化があるので、秋口は朝方・夕方時間は風が冷たいそう。
普通の電車の感覚で乗れて、背もたれがある分揺れても快適です。
乗車板を設置できるので、プラットフォームと電車との隙間をなくせます。
行きと帰りで、変えるといいかも
乗った列車やすれ違った列車の様子を見ていると、行きの列車は元気いっぱい、帰りの列車はくたびれてんうとうとされている方が多かったです。(室井さんアナウンスも帰りは少なめです。)
チケットは、行きと帰りで車両タイプを変えることができるので、
行き:一般車両
帰り:リラックス車両
にすると、変化を楽しみつつ、身体が楽かなと思います。
号車は自動指定、座席は自由席。おすすめの席は?
一般車両とリラックス車両で見える景色は、あまり差はないと思います。
車両タイプより座る位置で違いが出てくると思います。
切符購入時に車両位置が自動指定ですが、座席の位置は先着順・自由席なので、自分で選ぶことができます。
黒部渓谷が見えやすい座席は?
トロッコ列車は、線路の片側が渓谷、片側が山斜面という部分が多く、渓谷側の方が視界が開けるので見所スポットが多く眺めがよいです。
車内アナウンスでは室井滋さんによる、車窓からの見えるスポットの案内があるのですが、やはり渓谷側の方がアナウンスポイントが多かったです。
進行方向に向かってどちら側が渓谷になるかというと、走っているうちにトンネルを抜けて走っている途中に、線路と山斜面と渓谷の位置関係が変わるので、行き先方面と列車の進んでいる位置で変わります。
切り替わりポイントは、「猫又駅⇔鐘釣駅」の間の区間
「猫又駅⇔鐘釣駅」の間の区間。
進行方向に向かって、
宇奈月→欅平方面は、前半:右側、後半:左側
欅平→宇奈月方面は、前半:右側、後半:左側
が渓谷側の座席になります。
ただ山側もアナウンスポイントがあるので、行き帰りで進行方向に向かって同じ側に乗ると、山側・渓谷側両方の席が見えていいかなと思います。
すれ違い列車が見やすいのは?
すれ違い列車が見やすかったのは、進行方向向かって右側の席。
左側席側でもすれ違うタイミングがありましたが、右側の席の方がチャンスが多く感じました。
旅客車のほか、工事車両や作業列車が結構通ります。
すれ違いタイミングは、時刻表で大体の時間を推測できそうです。
旅客車の時刻表は、黒部渓谷鉄道のWebサイトに載っています。
工事関係者向けの電車の時刻表は、Webサイトには載っていないですが、宇奈月駅に掲示されていました。
結構本数があるので、見かけることがありそうです
運転席・車掌席は見える?
ちびっ子達に人気の運転手さん・車掌さんの席は、
運転席:トロッコ列車の先頭
車掌席:トロッコ列車進行方向の最後尾
にあります。
ただ、トロッコ列車に乗っていると、運転手さんが運転している様子はほとんど見えません。
機関車の先頭に運転席があるのですが、運転席より後ろの部分が囲われていて見えないです。
トロッコ列車がカーブするときに、チラッと先頭車両が見える程度です。
車掌さんは、後方車両だと見える可能性があります。
切符購入時に車両番号は指定できないので、どの車両に当たるかは運次第です。
宇奈月駅→欅平駅に向かう列車のリラックス車両に乗っていた時が後ろから2番目の車両だったのですが、途中駅で車掌さんが線路に降りて指さし確認している様子が見えました。
まとめ
黒部渓谷鉄道のトロッコ列車の車両や座席や眺望についてでした。
一般客車にするかリラックス客車にするかはお好みですが、行き:一般客車→帰り:リラックス客車とすると、両方楽しめつつ快適性もあるかなと思います。
雨が降りそうなときや、暑さ・寒さに弱い方、足が悪い方はリラックス車両がおすすめです。
眺望は途中で渓谷の位置が変わります。
行き帰りで同じ側の席に乗ると、どちらの景色も楽しみやすいかなと思います。
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