旅する人を応援するサポート旅。
我が家は脳卒中の後遺症がある母をサポートしながら、旅行しています。
HISのFDAチャーター便のフリープランツアーを利用して、2泊3日で稚内・利尻・礼文という日本最北端の地に行ってきました。
その際、稚内→礼文→利尻→稚内の移動では、ハートランドフェリーに乗って移動しました。
ハートランドフェリーは、車いすや杖で乗船できるかについてです。
段差が少ないので、車いす・ベビーカーのほか、大型スーツケースを持ち込む方でも利用しやすいです
乗船ブリッジは安定していますが、傾斜があるので歩くのに不安な方は車いすを借りて乗船するとスムーズです
2024年9月にハートランドフェリーの船に乗船した時の情報を元に記載しています。
本ページはプロモーションが含まれています。
ハートランドフェリーのバリアフリー情報
HISのFDAチャーター便のフリープランツアーを利用して、2泊3日で稚内・利尻・礼文に行った際、ハードランドフェリーに乗ってきました。
ハートランドフェリーは、稚内を中心に大型フェリーを運航しているフェリー会社。
- 稚内⇔利尻(鴛泊)
- 稚内⇔礼文島(香深)
- 利尻島(鴛泊)⇔礼文島(香深)
- 利尻島(沓形)⇔礼文島(香深)
- 江差⇔奥尻島
の4つの航路があります。
利尻・奥尻には飛行機でのアクセスもできますが、礼文には定期便が就航している空港がないので、旅行者にはハートランドフェリーが唯一のアクセス方法になります。
4つの航路は、4隻の大型フェリーで運航しています。
・稚内→礼文(香深)
・礼文(香深)→利尻(鴛泊)
・利尻(鴛泊)→稚内
の3航路を両親と乗船しました。
母が乗船する時は、ターミナルの車いすを借りて、優先乗船を利用させてもらいました。
ざっくり、ハートランドフェリーの船および、フェリーターミナルのバリアフリー情報はこちら。
- 長距離移動:あり
- 階段:あり ※スロープルートあり
- 坂・斜面:あり
- 狭い通路:混雑時はあり
- 未舗装の路面:なし
- 不安定な足場:なし
- 靴の脱ぎ着:なし
- レンタル車いす:あり
- 階段の手すり・スロープ:あり
- エレベーター・エスカレーター:あり
- 多目的トイレ:あり
- 優先駐車場:あり
- 障がい者割引:あり
- その他サポート:あり
大型フェリーなので、停泊中・航行中ともにほとんど揺れは感じませんでした。
フェリーターミナルはもちろん、フェリー内部にもエレベーターがついているので、車いす・ベビーカーでも利用しやすいと思います。
実際に利用した稚内・香深・鴛泊フェリーターミナル、アマポーラ宗谷・ボレアース宗谷の様子を中心に紹介したいと思います
フェリーターミナルは、エスカレーター・エレベーター、スロープ完備
フェリーターミナルは、
・1F:玄関・チケット売り場
・2F:乗船・下船口
となっています。
乗船・降船で利用した稚内・香深・鴛泊はターミナルが新しくきれいでした!
トイレだけ利用した沓形港は、やや古めでしたが、見た感じバリアフリー設備は整っていました
フェリーターミナルの玄関はスロープ、1Fと2Fにはエスカレーター・エレベーターが設置されていて、車いす・ベビーカーユーザーはもちろん、大型スーツケースを持っている人にも使いやすいです。
こちらは、礼文島の香深港のフェリーターミナル。
下りのエスカレーターもあります。
多目的トイレも設置があります。こちらは稚内のフェリーターミナル2Fの多目的トイレ。
1F・2Fそれぞれにあります。
船の中にも多目的トイレはありますが、乗船前にトイレを済ませておいた方が安心です
障害者割引は本人+介助者1人が適用
フェリーに乗るにはチケット購入が必須。
事前予約は必須ではなく、空席があれば当日購入OKです。
当日のチケット売り場でのチケット販売は、出港の1時間前から販売スタート。
出港直前まで購入できそうでした。
私たちも、3航路とも当日フェリーターミナルで購入しました
チケットは、障害者手帳を持っている人本人と介助者1人に障害者割引が適用されます。
割引は、各席の大人料金の50%OFFです。
障害者割引を利用できるのは、フェリーターミナルのチケット売り場か電話での予約のみ。
WEB予約では障害者割引は利用できません。
なお、割引を受けるには、チケット売り場で、障害者手帳の提示が必要です。
2等席は当日でも空席が多いようですが、繁忙期は電話で事前予約をすると安心です
優先乗船はチケット売り場や乗船口で相談
チケットを購入したら、飲み物・食べ物をゲットしておきましょう。
(船によってはフェリー内で飲食物の販売がないです)
フェリーに乗るには、乗船時間前までに乗船口に行って乗船という流れなのですが、乗船時には乗船に乗務員のお手伝いが必要な方、時間がかかる方向けに優先乗船を行っています。
チケット売り場や乗船口のスタッフの方に相談すると、優先乗船させてもらえます。
チケット購入時に車いすの貸出を含めて相談しました。
優先乗船の希望をすると、乗船の手伝いも必要か確認がありました。
同行者のみで対応できる場合は必要なし、手が足りない場合は手伝いをお願いすることもできます。
父が母+車いす、私は荷物という感じで手が足りたので、優先乗船のみお願いすることにしました
優先乗船方法は、港によって異なりました。(ゲート設置があるかないかの違い?)
稚内のフェリーターミナルが大きいので、乗船口のゲートがしっかりしていて、ゲートスタッフの方から「ゲート近くで待機していてください」と案内がありました。
利尻の鴛泊港・礼文の香深港だとゲートがあるようでない感じで、車いす乗船者用の待機列があって、乗船アナウンスがあったら自分達で乗り込む、と言う感じでした。
チケットは、フェリーの入り口で乗務員の人に見せて乗るので、席に着くまで必要です。
車いすのまま乗船OK。乗船・下船時の貸出もあり
ハートランドフェリーの船は、どれも車いすのまま乗船・下船できます。
乗船口から船までのブリッジは、緩やかな傾斜のあるスロープになっていて、ほとんど段差は感じません。
こちらもチケット売り場で車いす貸出をお願いしました
車いすは、フェリーターミナルで借りることもできます。
後ろから介助できる手動の車いすです。
フェリーターミナルで借りた車いすは、出発地のフェリーターミナルのものなので、席に着いたら返却、到着地で下船用の車いすを再度借ります。
フェリーターミナルの車いすで乗船すると、下船時も車いす貸出しましょうか?と乗務員さんが確認してくれました
健脚な人なら気になる距離ではないですが、割とブリッジ部分が長い(特に稚内)ので、母用に車いすを借りておいてよかったなと感じました。
フェリー内に優先席あり。
フェリーには、車いすユーザーや身体が不自由な方向けの優先席が設定されています。
フェリー乗降口近くに設定されている2等・自由席です。空いている時は、一般のゲストも利用できます。
(上位の等級のチケットでも利用できると思います)
優先席には、靴を履いたまま利用できる席・車いすを固定できる席と横になれる席とあります。
こちらは、ボレアース宗谷の優先席・横になれる席。横になれる席は、靴を脱ぐ必要あり。
母の場合は、足に装具を付けていて靴の着脱が難しいので、靴を履いたまま利用できる席を利用させてもらいました。
船によってレイアウトや席数は異なりますが、車いす固定の専用席と通常座席が設定されています。
こちらもボレアース宗谷の優先席で、靴を脱がずに利用できる座席エリア。
写真に写っているのは車いす固定場所は1ヵ所ですが、実際には何カ所かありますし、座席もあります。
フェリー航行中は、車いすに乗ったままでもいいですし、座席に座り変えても構いません。
フェリーターミナルで車いすを借りている場合は、いったん席に座ったら返却です。
2等より上位の等級のチケットを購入した場合は、購入したチケットの席を利用できます。
フェリーは客室部分が2階分あって、乗船口とは別の階にも設定があります。
階の上り降りは、船内設置のエレベーターで移動できます。
また、フェリー内に多目的トイレもあります。
こちらは、アマポーラ宗谷の多目的トイレ。
フェリーターミナル同様、フェリー内もバリアフリー設備が充実しているので安心です!
大型船なので、ほとんど揺れませんでした。
まとめ
ハートランドフェリーは、車いすや杖で乗船できるかについてでした。
バリアフリー設備が整っているので、車いす・杖歩行でも安心して乗船できると思います。
乗船時は一気に人が乗り込み、人の流れが早いので、車いすユーザーや足が悪い方は優先乗船を利用させてもらうと転ぶ心配が少ないと思います。
特に稚内のフェリーターミナルは乗船ブリッジが長いので、車いすを貸してもらうのもいいと思います。
コメント